小笠原諸島、平泉の世界遺産認定と、舶来権威崇拝

11/06/26 - 13:35
投稿者:笠原さんご
カテゴリ:会員の日記

小笠原諸島と平泉が世界遺産認定を受けて、町は大騒ぎだ。
 「舶来」という言葉はいまは死語ですが、昭和30年代は「この香水舶来品なのよ」なんて有り難がっていた。新作落語にも「お前は舶来のバカだね」なんてセリフがあったりして、欧米からの輸入品はそれだけで高級だったんだ。

 その後、メイドイン・ジャパンが世界中で認められて、モノについては国産のポジショニングが上がったけれど、舶来の権威については相変わらずメロメロに弱い。
 ギネスブックなんて一ビールメーカーのシャレだし、ミシュランも一タイヤメーカーのガイドブックに過ぎない。オリンピックに開催国以上の報道陣が詰めかけるのも日本だけだ。
 ノーベル賞にアカデミー賞にグラミー賞に銀熊賞にモンドセレクションに、とにかく一々日本人は大騒ぎしている。

 私は決して認定者や表彰者を卑下するわけではないが、日本発の権威があんまりないのは寂しい。
 例えば日本の御家芸である、漫画やアニメの表彰はどうだろう?世界中の作品を対象にして宮崎駿や大友克洋が審査してやれば、世界中のオタク連中は興奮するに違いない。プロ野球も本場は大リーグでも、バントの上手い選手だけは日本人が表彰してやるとか。

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