九州場所を前に大相撲の地方巡業が下関市でありました。
下関で開かれるのは、20年ぶりとなります。
豊真将&豊響関は、地元下関市豊浦町出身。
どちらも四股名に地名を入れています。
ちなみに二人とも我が母校の後輩です。
二人はこの日、通常の取り組みに他に番外取り組みも入っていて
1日2番。
カードは、豊響が安馬と、豊真将が高見盛でした。
勝敗は、二人とも完勝。試合巧者の安馬は好きな力士ですが、全
く技を出すことはありませんでした。
大相撲は、「八百長」「無気力相撲」ということに世間の注目が
集まっていますが、興行としての「エンターテーメント」性という
ことも絡んで、地方巡業などにおいてははっきり区別ができない
ものです。
地元もしくはその周辺の力士が、全員勝つ。
相手は、胸を貸すだけ、ほとんど技は出さない。
しかし、お客は大喜びします。
取り組みでも、不利な体勢になったら、簡単に土俵を割ります。
無理はしません。
考えてみれば、オープン戦で怪我をして、本割りが勤めなければ、自分
自身に返ってきます。
隣の陸上競技場が、支度部屋になります。
地方興行を楽しむお客の多くは、そんなこともある程度ふまえて、
その上で相撲の興行を昔から楽しんでいたのでしょう。
つまり、八百長とか演出とか、ファジイな状態でそれを受け入れてきた。
線引きに走らず、おおらかな大人の見方という思いが浮かびました。
相撲の枡席の座布団。会場でも1000円で販売されています。
枡席は、およそこの座布団4つ分です。
ビニルシートの上にテープを貼って区分しています。
プロレスのリングと違って土俵の高さが決まっているため、下に座って
観戦しないと後ろの人が見えません。
今日も朝8時過ぎから、序の口の相撲がはじまり、12時を回った頃幕下
の取り組みがありました。
全部が終わったのは、3時前でした。
ずっと座ったままだと、自分なんか腰にきそうですが、
地方巡業は、初切(しょっきり)あり、相撲甚句(地方の繁栄や地名を歌い込みます。
これがまたお客は喜び、相撲興行にありがたさえ感じるところです。)
太鼓の打ち分けや横綱の綱締めの実演もあったりします。
さらにさきほどの地元力士の番外好カードなど。
幕内力士土俵入り
大相撲地方興行は、「町の運動会」に似ていると思いました。
運動会の種目は、いろいろバラエティに富んでいて、よく見人もいるけど、漠然と
ゆったりと見ている人が多い。会話に興じたり、飲食を楽しんだり。これはというものだけ見たり。
取組中でも、けっこうみんなあちこち歩いてる。会場入り口は常に人がたくさんいる。出入
りする力士にサインや写真を頼む子どもや女性。取り組みよりも力士とのふれあいをもとめ
ているようです。
つまり、いろいろな人が、自分なりに楽しめるよう、相撲興行はできているように思います。
力士も気軽にサインや写真撮影、赤ちゃんだっこに応じています。
今の計算されたSHOWと反対の、ゆったりとしたパッケージでの提供。
昔からの積み重ねででプログラムができあがったジャパニーズ・エンターテーメント。
伝統という言葉が頭をよぎりました。
人々にとってハレの日となったことでしょう。



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