少々古い話になるが、年始に
「百人目のバカ」という深夜番組を見た。
ここでいう「バカ」とは、
いわゆる「イタイ」感じを
さらに突き抜けた領域の人達を指す様だ。
まあいい言い方をすれば、既存の枠に
はまらない人達と考えていいだろうか。
前回は秋口に放送があったらしいが
多分関東ローカルの特番だったのだろう。
今回のメインはこの番組のトップ3
といえるバカと新たに集まった
バカ達が親睦会を開くというもの。
このトップ3の中に肉体派の増田君
という変わり種がいて、なんと紹介された
経歴は元.SPWF!
今時SPWFなんて単語を地上波で目に
するなんて想像もしていなかった。
そもそもプロレスは好きだけど
事実上遠ざかって久しい人間にとっては
これだけで脳天をかち割られたような衝撃。
それも念頭の一発目に触れた
プロレス関係の単語がよりによって
SPWFって!
だが、凄いのはそれだけじゃなかった。
なんと自らが主催する「ますだまつり」
なるイベントを自主DVD化して販売している
という。
筆舌に尽くしがたい手書きの文字で
書かれたパッケージには意味不明な
文章。そして中身はと言うと...
イス対人間、紙袋をかぶっただけの悪人と
延々とおいかけっこしながら草むらで
ピンフォールするというそのまんまな
エニウェアマッチなどなど....
リングもへたすりゃ対戦相手すら出て
こないのになぜかレフェリーだけはいる
というプロレスの形式を遙かに超えた
闘い模様が延々と収録されている。
そう、埼玉プロレスを思いっきり
不条理にして前衛化したらこうなるんじゃ
なかろうか?
さらに驚いたのは、毎回のイベントは
黒字になっているという事実。
考えてみれば出費は会場の借り賃だけで
入場料収入は全て懐にはいると言うんだから
至極当然なのだが、今時普通の団体でも
客入らないのに、イスも並べていない
コミュニティーみたいな施設で
結構客が入ってるのが凄い。
肝心のバカ部分は決して装ってはいない
のだが、これはなかなか侮れないと思った。
ちなみに前回の放送で魅せられた
出演者でもある漫画家の倉田真由美さんが
実際に観戦にいった様子も放送されていた。
仕事としてではなく、芯から喜んでいた
ようだったが、こういう人の心を
捉えて離さない何かというのは
案外バカにしたものではない....
のかどうかは、正直言ってよくわから
なくなった。
多分自分も種類的にはこういうバカの
部類に入るんだろうけど、まだまだ
甘いなと痛感させられた。
別に一般人サイドにすり寄る気もないし、
かといってバカの道に精進する気も
ないんだけど(笑)
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