今年の夏も、あっという間に過ぎてしまいました。毎週土曜は歯医者に行っていたこともあり、あまり遠出も出来ず、それでも青春18きっぷを楽しませていただきました。
一日目は解禁早々の7月23日夜、東京駅をおなじみムーンライトながら号で出発。24日早暁の名古屋駅に到着し、東海道線を戻る形で刈谷の駅へ。小さな庭園や城跡を歩き、市立美術館で児童画家の安野光雅氏の展覧会を鑑賞。
駅に戻っては楽聖、宮城道雄検行の遭難の碑に手を合わせた。宮城氏は世界的な作曲家であると同時に、私が大好きな作家、内田百間先生の親友であり、百間先生の著者にも度々登場するので、この慰霊碑にも前から来たかったのです。
刈谷からは再び名古屋へ戻り、愛知県体育館で大相撲名古屋場所の千秋楽を観戦。かつてプロレス観戦では何度も訪れた愛知県体育館に、まさか大相撲を見に来るとは…、当の私が一番信じられない。
[初日:小田原〜刈谷/刈谷〜名古屋:¥4,710 ]
二日目の使用は暑さ真っ盛りの8月7日。この時点で五日分を使用しきれないと見込み、母と二人で湘南新宿ラインのグリーン車で熱海方面へ。熱海からは伊豆急に乗り継いで、終点の下田へ行き、遊覧船に乗って鰻を食べて、ロープウェイに乗って帰ってきた。本当は下田教会とか伊東の競輪場とか行きたいところはたくさんあったのだけれど、この日は大変な暑さで、老婆に無理もはさせられない。
[二〜三日目:大久保〜伊東(往復):¥3,980×2=8,960]
四日目は8月20日の土曜日、湘南新宿ラインを北に進路を取って、高崎経由の前橋へ。前橋には古い教会があったりバラ園があったり、そうそう全国専門学校野球大会なんてのも行われていたりして、楽しい休日になった。最後に行った前橋競輪場での成績がもう少し良かったら、もっと楽しかったのだろうけど、前から一度は行きたかった屋内競輪場・前橋グリンドームに行けただけでも十分満足のプチ旅行であった。
[四日目:大久保〜前橋(往復):¥4,420]
最終日は8月28日の日曜、前の晩に新宿を出るムーンライトえちご号で新潟へ。早朝の新潟からは出雲崎へ出て海辺の町をてくてく散歩、良寛和尚の生誕地である良寛堂は、映画「男はつらいよ 旅と女と寅次郎」で寅さんが売をしたものの、人がいなくて音をあげた場所。なるほど人はいなかった‥。
電車とバスの乗り継ぎ時刻の関係で、出雲崎の良寛堂からはバスで長岡へ。このバスが長い、料金にして680円だかだったけれど、うとうとと二眠りくらいしてもまだ着かない。一体いつ着くんだろう?と心配になった時分にようやく長岡の市街地。ともかくも長岡で冷やしタヌキうどんの遅い朝食を取って、信越本線に乗り換えて新潟へ戻った。
新潟の目的地は万代島美術館の藤城清治展。ケロヨンを代表作とする影絵の大家ですが、なんとこの日は当人が来館、サイン会を行っており、大変な人出。展示自体も作品、演出とも素晴らしいものだった。
新潟からは吉田で弥彦線に乗り継ぎ目的地の弥彦へ。小学生の時分に家族で来たことがあるが、ほとんど記憶にない。駅前旅館に宿を取り、呑みに出かけれどラーメン屋しかなく、ところがそのラーメン屋が馬鹿に旨い。翌朝の朝食もさすがは米所だけに美味しくいただき、旅の最後は弥彦神社へ参詣。木漏れ日あふれる裏山の参道は涼しく、ここでもロープウェイに乗ってみたが、遥か佐渡島を一望できるという山頂からの眺めは、深い霧に閉ざされたままだった。
さて、霊験あらたかな弥彦神社の、すぐ隣、本当に隣にあるのが弥彦競輪場。なにしろ神様の使いである鹿が飼われている庭に、ジャン(レースの最終周回を知らせる鐘、競輪のシンボル)の音が聞こえてくるくらい。この、日本一厳かな競輪場が、旅のメインイベント。蝉の鳴き声と小鳥のさえずりを聞きながら、青空と神々しい山々に抱かれながら楽しむギャンブルの、なんと気持ちの良いものか!
弥彦からの帰途は、再び弥彦線で大鳥居を眺めながら燕三条へ、駅弁が買えず、がっかりしながら東京行き新幹線に飛び乗り、今夏の旅を幕をおろした。
[五日目:高崎〜新潟〜出雲崎/長岡〜新潟〜弥彦:6,790]
合計24,880円。例年に比べると少なめですが、青春18きっぷ定価の約2倍、楽しませていただきました。
【写真は弥彦駅】
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